
今回紹介するのは『源平闘札』です。
2010年の春のゲームマーケットで初出展した二人用のカードゲームです。

平清盛、源頼朝、源義経、後白河法皇といった人物が活躍する平安末期の源平合戦を題材にしています。
時間は20分と短いのですが、内容は非常に重厚で、1手も気を抜けないやりとりとなります。
初心者を脱したいプレイヤーにはぴったりではないかと思います。
このゲームは要素がシンプルで取っ付きやすいのですが、いろいろとルール上の細工を潜ませています。
基本ルールは簡単で、前に並べられた勢力カードを取っていくだけです。
ただし、手番が交互ではなく、自分が取った勢力カードの勢力値の合計の少ないほうが手番を行います。
この手番の移動が重要で、プレイヤーは各ラウンドの最後の手番を狙うことになります。なぜなら、多くの得点を得られる大合戦カードが勝負のポイントとなるからです。
また、プレイヤーが最初から持っている源氏カード、平氏カードは使うとかなりの得点となりますが、最後まで使わないと減点となり、使いどころがかなり難しくなっています。
さらに、神器というプレイヤー間を行ったり来たりするカードの取り合いが別に設けてあり、その駆け引きも平行して行わなければなりません。
マニュアルをWebで初公開いたします。
源平闘札マニュアル
現在、ゲームストアバネスト様にて取り扱っていただいております。
ちなみに、ゲームマーケット2010年当時の紹介文です。
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プレイは非常に簡単。場にある勢力カードを取るだけです。場にある勢力カードはラウンドごとに枚数が決められています。
ただし、このゲーム、手番は交互にやっては来ません。今まで取った勢力カードに書かれた「権力ポイント」の合計が少ないほうが常に手番を行います。
「権力ポイント」が低い勢力カードのほうが、手番操作がしやすいのですが、得点が少ない欠点があります。
ここまで手番操作が必要なのは、場にある最後残り1枚の勢力カードを獲得したら高得点である「大合戦ボーナス」を獲得するのが勝利への近道だからです。
勢力カードは主に、「東国武士団」、「西国武士団」、「寺社勢力」、「貴族」、「法皇派」の5種類あり、
「東国武士団」、「西国武士団」、「寺社勢力」の3つは同種3枚揃えたり、相手より先になんでも3つ揃えると合戦に勝利し、ボーナスがもらえます。
「貴族」は取ると、三種の神器のうち1つを獲得できますが、神器カードは3枚しかないので、取り合いになります。
「法皇派」は、その場ではあまりボーナスに絡んできませんが、ゲーム終了時に多数派となると、ボーナスがもらえます。
また、特殊な勢力カードに「源氏」「平氏」の棟梁カードがあり、場にある勢力カードの代わりに手札から出して取ることができます。
棟梁カードは重要な得点源であり、足かせです。「権力ポイント」が高く設定されており、非常に使いにくいが、使わないと得点にならないジレンマがあります。
このゲーム、ラウンドの最初に勢力カードを決められた枚数引く以外に、運の要素はほぼありません。
プレイ時間は、早いときには20分程度ですが、非常に悩ましいのか1時間かかったこともあります。
「人によっては一日かかる」と褒め言葉(?)をいただいたことも。
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源平闘札
プレイ人数:2人
プレイ時間:20分
対象年齢:10歳以上
よろしくお願いいたします。