5月にノミネートが発表されてから、緊張の2ヶ月弱を過ごしていました。
ノミネートだけでも大変名誉なことで、大賞が取れるか取れないかとは別に、それだけで嬉しく緊張に値するものでした。
今回、ベルリンでは世界的なボードゲーム出版やSdJに関わる方々と接し、大変貴重な体験をさせていただきました。
後々、旅行記として細かい出来事は別途noteに書こうと思いますが、今回はまず結果のご報告をさせていただきます。
こちらがライブ配信された授賞式の、大賞発表の瞬間です。
日本では夜の2時からと遅い時間でしたが、多くの方に応援しながら視聴していただいたようでありがとうございました。
結果はご存知の通り、大賞を受賞いたしました!
NHKでも取り上げて頂いたようで、翌朝には日本からたくさんのメッセージが届きました。
素晴らしい解説記事もアップされていて大変読み応えがありました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250714/k10014862561000.html
キュートな絵でテーマから恐怖を取り除いてくれたDom2Dさん、さまざまな架け橋となってくださったヤニックさん。そして、すばらしいデベロップメントをしてくださったCocktail Gamesのみなさんと、ドイツ国内で強力なプロモーションをしてくださったPegasus Spieleのみなさん。
本当に多くの人たちの力でここまで来れたのだと感謝しかありません。
さて、本当は、式がどのように進むか、そもそも大賞を取れるかなんてわからないまま、パブリッシャーのみなさんに「用意しておいた方がいい」と言われてスピーチを用意していました。全部は使えませんでしたが、私のコメントがわりに用意していたスピーチの文面を貼っておきます。
私は30年前にドイツのボードゲームを初めてプレイし衝撃を受けました。そのひとつが今年ちょうど30周年を迎えたゲーム、カタンです。
そして、こんなに素晴らしいゲームがあるのか、とドイツのボードゲームを買い集め、友人たちと時間を忘れていくつも遊びました。次には、ドイツゲームを目指してシステムで人を楽しませるゲームを作ることにも目覚めました。
私をボードゲーム制作に向かわせたのは、まさにドイツのボードゲームたちなのです。
それから30年間ずっと、本場であるドイツの年間ゲーム大賞は、生涯かけていつか手の届くところまでは行ってみたい、自分のデザインしたゲームに赤ポーンのロゴを載せたい、という思いで、悲願の目標としておりました。
今こうして、この場所に立っているのが今でも信じられません。
素晴らしいデベロップメントをしてくださったパブリッシャーの皆さん、とてもクールで素敵なイラストを生み出してくれたDom2Dさん、契約に関わってくださったヤポンブランド、コミュニケーションにおいて全面的にサポートしてくださったヤニックさん、友人の皆さん、製作を支え続けてくれた妻のRyoko、そして、応援してくれた全てのゲームファンに感謝します。
(当日赤いツナギを着るとも思わず、日本からジャケットの胸ポケットにずっと入れていた原稿より)
やはり多くの先人やデザイナー仲間のみなさんが少しずつ道を切り拓いて行ってくださって、そして国籍も超えてゲームを愛してくださった出版社のみなさんやゲームを愛する人たち全てに手を引いていただいて、ここまで辿り着けたのだと思います。
今朝日本に戻りましたが、この2ヶ月の緊張から解放されたのと時差ボケで、ずっと波のように襲ってくる激しい眠気に抗えずにいます。
しばらく休んだら、ゲームマーケット秋に向けてまた新作を作っていきたいと思います!
さて、現在は、家に帰って荷物をほどいて、トロフィーや賞状などをどう飾ろうかと思案中です。
2014年にTrainsというゲームで、アメリカのオリジンズ年間ベストボードゲーム大賞(2014 Origins Awards Best Board Game Winner)をとった時にいただいたトロフィーとしばらく間が空いてしまいましたが、並べることができました。2013年はひも電(2013 UK Games Expo Best Abstract Game Winner)、2014年にTrains(2014 UK Games Expo Best Strategic Card Game Winner)でイギリスの賞もいただいていますが、こちらはトロフィーなどがないのでこの2つを国際的にいただいた大賞のしるしとして、手元で飾ることになりそうです。
SDJとOrigins。評価が全てではないとはいえ、やはりこれだけ大きな賞だと嬉しいものです。2019年に横濱紳商伝デュエルでいただいたゲームマーケット大賞エキスパート賞などの賞状と一緒に飾ろうと思います。
これからも新しいゲームを作り続けて、何十年かかるかはわかりませんが、もう1つ2つ増えるよう頑張ります。





