ゲームマーケット2012春にOKAZU Brandから頒布した鉄道デッキビルドゲーム「TRAINS」が、サンダーストーンやテンペストなどを発売しているアメリカのAEG社から発売されることになりました!

こちら(http://www.alderac.com/trains/)がAEG社によるTRAINSの紹介ページです。今年の夏に発売が予定されています。
マップはOKAZU Brand版と同様に東京/大阪の2面、カードには全て今回のために描き起こされた日本の鉄道をモチーフとしたイラストが入っています。530枚あったカードはそのまま移植され、2種類だけ再バランスを取ってコスト/価格を変更してあるそうです。
AEG社の皆さんも綿密なテストプレイを繰り返してくださり、ゲームバランスを悪くしてしまうカードについてはお互いに提案をし合い、よりよいゲームになるようにやりとりができました。
TRAINSは同人ゲームとしてはカード530枚にボード、とかなり規模の大きいもので、予算面でも人手の面でもぎりぎりのところで作りました。しかし鉄道テーマのデッキビルドで、ボードも使用し、かつテンポのよいもの、とやりたいことを全部詰め込んだ作品でしたので、ぜひ形にしたいと思っていました。
日本・海外両方の多くのファンの皆さんに支えて頂き、ドイツ・エッセンでの見本市でも好評を得る事ができ、最終的には10社もの会社から製品化のオファーを頂きました。
エッセンでの数日間、どの会社のオファーを受けるか、私個人大変に悩みました。
最終的に、とても誠意をもって「デッキビルドなら我が社。そして我々は本気で信じるゲームしか出版しない」と言ってくださったAEG社と契約に至りましたが、残念ながら今回はお断りするに至ったどの会社からも温かく応援の言葉を頂きました。
以前もこのブログに書きましたが、エッセンで見聞した限り日本のゲームデザインについて多くの海外企業が注目していました。日本独特の個性的なゲームがどんどん世界に進出していってほしいと思います。
今回AEG版の箱やカードのイラストを見て、日本発のゲームであるということを尊重してくれているのが感じられました。また、箱の裏には私達OKAZU Brandのロゴマークを入れてくれていて、とても感動しました。私自身、早く製品を手に取ってみたいです。
OKAZU Brandとしては「ひも電(String Railway)」に続く2作目の海外版の発売となります。多くの皆さんに遊んでもらえればこんなに嬉しい事はありません。
しかし、これをステップとして、また楽しく個性的なゲームを作っていきたいと思います。
ゲームマーケット2013春で頒布予定の3作品「ひもサバンナ」「Sail to India」「Patronize」のどれも、一癖ある仕上がりとなっています。当日ぜひブースでお手に取って頂ければと思います。
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